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プロフィール第2章 伯母の店の閉店、そして新しい銀座の店へ

第2話

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こんにちは。

第1章を読みいただきありがとうございます。

銀座デビューした麻子です(笑)

まだ読んでない方は是非読んでみて下さい。

ストーリーの全貌は

全プロフィール一覧でどうぞ。

第1章では、父が突然亡くなり

お嬢様だった麻子が

家計を支えるために頑張ります。

そして父の双子の姉が現れ……

銀座で働くことになります。

では第2章をご覧下さい。

 

目次

伯母の店で働きながら劇団の養成所へ通う日々

今のようにネットがない時代

演劇学校を探すのもひと苦労

まず、なかなか売ってない

演劇関係の雑誌をわざわざ新宿の

紀伊國屋書店でやっと手に入れる。

ホント、アマゾンって便利よね。

そこに小さく載っていた

劇団の養成所の門を叩く。

養成所にもオーディションがあり

なんとか合格。

伯母の店で働きながら

養成所に通うという

大変だけど、幸せな日々を過ごす。

養成所では

トップクラスの成績で卒業し、

ここでは成長はないと

その劇団には行かず

他の演出家のワークショップを受け

その事務所で仮所属となる。

完全に調子に乗っていた。

伯母の店でもコックさんや

従業員の先輩から可愛がられ

色々な遊びを教えてもらい

これまた調子に乗り……

要するにお調子者なのだ。

かなりの貧乏生活であったはずだが、

悲壮感は1ミリもなかった。

時代の流れで店が閉店に

わたしは調子よく過ごしていたが

バブルの崩壊以来

店の状態は思わしくなかった。

叔母の体の調子が良くないこともあり

わたしが劇団で本格的にお芝居を始めた頃

お店を閉めることになった。

といっても

まだお芝居だけでは食べていくことはできず

新たにアルバイトを探さなければ

いけなくなった。

まだ100円で売っていたフロムエーを買い

時給の良さもあり

当たり前のように銀座でアルバイト探しをした。

新しいカウンターバーへ

そしてフロムエー(懐かしのアルバイト情報誌)

で見つけた銀座の“カウンターバー”は

クラブまでではないが

時給も料金も高すぎるその形態は

立って接客するクラブのようであった。

高級カウンターバー

元銀座の老舗クラブホステスだったオーナーが

オープンした店で

カウンターにズラリと女の子が並んだ。

今でいう“ガールズバー”のはしりであった。

面接に行くと

顔の小さくて雰囲気のある

綺麗な女性がわたしに言った。

「いつから出てこれる?」

わたしはすぐに働くことになった。

これがオーナーとの出会いである。

その店には綺麗な女の子が

たくさん働いていた。

女子大生だったり、OLさんだったり

みんなキラキラしていた。

少し気後れするものの

持ち前の調子の良さで

お客さんの人気を獲得していった。

わたしには

人気を獲得しなければいけない

切羽詰まった理由があった。

舞台の稽古から本番かけて長期間

アルバイトを休まなければならない。

普通のアルバイトなら

「もう人が決まっちゃったから」

と言われて終わり。

またアルバイトを探す・・・

これが売れない舞台俳優の現実だった。

しかし

銀座のクラブのような人気稼業は

人気さえあれば売り上げに繋がるので

店としては

舞台で長期間休んだとしても

芝居が終われば、

また復帰させてもらえるのだ。

お客さんも同様に

また舞台が終わって

帰って来るのを待っていてくれる。

しかも舞台まで見に来てくれる。

だから

お客さんが

自分が帰るのを待っていてくれるように

いつでも復帰できるように

毎日頑張って働いた。

それが功を奏して

「麻ちゃんはいつから出てくるの?」

とお客さんに言われるようになり

わたしは舞台で何度休んでも

店に戻れるようになった。

もちろん、

「舞台終わりました……」

と、最低限申し訳なさそうに

挨拶に行くことだけは忘れなかった。

今では、店としての考えもわかるが

当時はそんなことわかるはずもなく

人気があれば舞台後復帰できるような気がして

一生懸命やっていたのだ。

今、そんなが女の子いたら

是非採用したい(笑)

初めてのCMオーディションに合格

そうやって頑張っているうちに

CMのオーディションに

初めて合格したのです!

これにはオーナーも、お客さんも

事務所の社長もマネージャーも

母も大喜び。

両手を上げ喜ぶ女性の後ろ姿
提供者:Tirachard Kumtanom

しかも、全国区放映確実の超メジャーCM。

わたし自身がメジャーになれたような

気分でした。

芸能界がそんなに甘いわけがないのに・・・

CMに出たことで

わたしの店での地位は

揺るぎないものになり。

もちろん、店でだけですが。

そのCMが1年以上のレギュラー出演

そして、立て続けに

他に2本ものCMに合格。

完全にテング状態(笑)

もしその頃の自分に何か言えるなら

「もうすこし謙虚になれ!!」

「調子に乗るな!!」

と言ってやりたい・・・

30才で、舞台に立つ側の人間ではないとさとる

まぁ良い状態は長く続くわけなく

芝居のオーディションで

テングの鼻は見事にへし折られる。

やっと真剣に舞台に取り組む

ようになる。

で真剣に取り組めば取り組むほど

自分のダメさがわかってくる。

そしてついに

あるワークショップで

そうそうたる役者さん達と一緒になり

今思いだしても鼻血がでそうなくらいです。

あまりのことに

雷に打たれたようでした。

自分以外の人達がすごすぎて・・・

“わたしは舞台に立つ側の人間じゃないんだ”

とはっきり思ってしまったのです。

そして、1カ月ほど引きこもり

舞台の世界から

足を洗うことにしたのです。

そんなわたしを

オーナーは何事もなかったかのように

受け容れてくれました。

というか、

後で聞いたんですが

「早く舞台やめないかなー」

と思っていたらしいです(笑)

完全に見透かされてました……

あぁ、お恥ずかしい・・・

若さゆえの駄目さ全開の章でした(^^;)

こんなダメなわたしのプロフィールに

お付き合いいただき

ありがとうございます。

つづいて第3章

母に癌が見つかり

そしてわたしが結婚します。

すぐにバツ付きます(^^;)

読んで頂けたらうれしいです。

では第3章をお楽しみ下さい。

 

 

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第2話

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 俳優さんはオーディションとかが急にあって
    普通のアルバイトはなかなか続けられないから
    自分自身が売れるポジションに立つことで克服なさってたんですね!!

    麻子さんの凛とした華やかなオーラや姿勢の良さはそういうお稽古で
    培われているモノなんだろうなと感じました!!
    いつもありがとうございます!!読ませていただきました!

    • さとりんさん!コメントありがとうございます!
      当時は辞めさせられないように、とにかく必死でしたね……(笑)
      お褒めの言葉ありがとうございます(>_<)なんだか照れ臭いですね。 こちらこそいつもありがとうございますm(__)m

  • 全国展開のメジャーCMに立て続けに起用されたとあっては、そりゃテングになっても仕方ないと言うか、自分の未来には晴天しかありえない!って勘違いしちゃいますよね。

    う~ん、次も楽しです。

    • スティンガー五郎さん!
      引き続き読んでいただき感謝です(T-T)
      はい、若いときの自分に目を覚ませーーー!って言いたいです(笑)
      次章もお楽しみ下さい。

      ありがとうございました☆

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